- 2008-08-18 (月) 20:32
- Opinion
こう言う事実を見ると、私はダーウィンの進化論を激しく疑わざるを得ないのである。 「自然淘汰」と「適者生存」は分かる。
しかし、生物の変化がどうして起こるかについての説明がない。
ダーウィンの学説を継ぐ人達は、変化は「突然変異」であり、突然変異によって獲得した形質が環境に適応していれば、その生物は生き延びて、その形質を子孫に遺伝する、と言う。
要するに、変化は、神のような超越的な存在が作った計画に基いた物ではなく、機会的に起こる物だというのだ。
そこには、生物当人の意志は考慮に入れられていない。
この視点は結構重要だと思う。これに対するはてブの反応はおおむね否定的だが、表層的なダーウィン進化論の理解にとどまっている気がする。
生物の変化は、生物自身の願い、欲求、それが反映した物、あるいは何かの意志が働いてのことであって、闇雲にむやみに変化する物では無かろう、と私は考えるのだ。
さすがにここまで行くと飛躍しすぎな気もするけど、自然淘汰だけでは説明しきれない謎があるのは確かなのだ。何点か挙げてみるので考えてみてほしい。
1. 進化の方向性はどのように決まるの?
たとえばヒトの指は一つの手足に普通5本、足は2本、心臓は2心房2心室と決まっている。しかし、なぜそうなのだろうか。指を6本や4本もった突然変異の人間がもっと生まれて、自然淘汰されたらいいじゃない?なぜ多くの動物は目が2つなの?後ろにも目が付いていた方が、淘汰されにくいんじゃないの?
なぜキリンは首を伸ばしたの?木を登るように進化したり、首より足を延ばしてみたり、ほかにも方法はあったんじゃないの?首が長いという結果を説明できても、そこに至るきっかけはダーウィン進化論では説明できない。
2. 「種」ってなに?
少しずつ、少しずつ変異を重ねて「種」に分かれてゆく…本当に本当?なぜ、「種」と「種」の間は断絶しているのだろうか。サルとヒトは大きく違う。でも、ヒトとサルの間に位置する「ヒトザル」が存在したとして、その種は淘汰されて絶滅してしまうほど生存する上でのハンディキャップを負ってるのだろうか。サルからヒトに「バージョンアップ」するきっかけがあったんじゃない?
—
こうした疑問を持つ人は、ダーウィン進化論とは違う、進化をドライブする駆動力がどこかにあったのでは?と感じている。いわゆる「ラマルクの進化論」の要不要による進化・退化という考え方の発展型、ネオ・ラマルキズムだ。これが骨董品的な古びた考え、荒唐無稽な考え方かというとそんなわけでもない。
しかし、現在はそもそも突然変異と言われたゲノム上の変異はランダムではなく、DNAの修復機構や複製機構に根ざした、方向性のある変異であるという理解がされつつある。例えば大野乾は複製における遺伝子重複が進化に果たす役割を説き、古澤満は岡崎フラグメントによるDNA複製において、一方の鎖は突然変異の確率が高いという不均衡進化論を唱えるなど知られている。また、個体数動態の変動に伴う創始者効果やビン首効果、個体群の周辺に進化が起きやすいと言った生物の社会集団における動的不平衡に着目したものや、カウフマンのように自己組織化による形質形成を重視した説もある。これらはダーウィニズムとは無関係に強調されるべき議論だろう。こういった議論の下敷きになっているのは、1968年に発表された木村資生の中立進化説である
個人的には、その「駆動力」とは生物界や自然環境との関係、相互影響関係にあるのではないかと思う。DNA云々は正直よくわかんないから、今度調べてみようと思う。
(グロテスクな話になるが、7本指のヒトが理想的な交配相手を得られるだろうか。社会的に抹殺される「形質」もありそうだ。また、共生・寄生・分業などの生態系における関係が進化にもたらす影響がないとも思えない。個体群の周辺(=非主流派・アウトロー)で変異が大きいというのも、安定度の均質性・均一性を強制する社会的淘汰圧が及びにくい影響があるかも。量的変化が質的変化を引き起こすということも…いつかまとめたい。)
—
僕のこの意見には、今西錦司先生の直観から大いにヒントを得ている。生物学は門外漢だし、完全に理解したとも思えないが、大いにインスピレーションを得たのは事実。
今西錦司先生は京大の誇る生物学の天才だが、直感で真理へ到達する対応で、自分の考えを適切に表現する能力にはいささか不足していたように思う(『サル学の現在』のインタビィーでは、自分の意見が世間に受け入れられないこと、表現不可能であることへの苛立ちすら感じる)。その今西先生の眼には、「すみ分け」理論にも見られるように、純粋な生物学的な見地に加えて、組織論的な見方への感性があった。実は非常にイイ線を行っているのではないかと思う。少なくとも、葬り去って終わりではないよ。
人間の本性について (ちくま学芸文庫)
Edward O. Wilson
筑摩書房(1997/05)
価格:¥1,575
Amazon.co.jp で詳細を見る
ダーウィンの危険な思想―生命の意味と進化
Daniel C. Dennett
青土社(2000/12)
価格:¥5,040
Amazon.co.jp で詳細を見る
昔はこういう系の本を読んだ気がする。他にも読んだけど、中身も忘れた…。久しぶりに進化論に興味がわいたので、少し読み返したり、本屋で新しいネタを探してみようかな?
PS: 団塊だからって否定しちゃ駄目だぜ?すべてを説明しきる理論なんかまだひとつもこの世には存在しないんだ。教科書的なコトを鵜呑みにするのは危険だと思う。ダーウィン理論で進化を説明しきれると思うのは、アダム・スミスで経済学が完成されたと思うようなものだ。
- Newer: Ducati 848 国内販売の噂?
- Older: ダメなところも愛してあげなくちゃ。買っちゃったし…
-
daruyanagi
-
(・∀・) コンニチハ
-
Anonymous
-
daruyanagi
-
(・∀・)コンニチハ


