- 2008-10-09 (木) 1:31
- Opinion
地球上に存在する生物のほとんどは環境に応じて進化していると言われています。人間も例外ではなく、ラマピテクスやアウストラロピテクスから進化して現在の人類に行き着いているわけです。
しかし最近の研究によると、人類の進化はすでに止まっており、何年たっても今の人間とあまり変わらないそうです。現在を生きてる人間からすると、数年後に進化した人間が現れるといわれてもピンときませんが、逆に進化しないと言われても、なんだか夢が無いように感じてしまいます。
ちょっと興味深い話かも。
「種」をある種の「組織」(似たようなものの集団)として見るならば、ざっくり分けて2つの性質があると言えるだろう。
1. 同一性の保持
組織には同一性を保持しようとする傾向がある。異分子をあぶりだし、迫害し、排除する傾向だ。変異種が次世代に生き残るためには、まず同じ種内で配偶者を得る必要があるが、そもそも異質なものは配偶者を得難い。
組織自体を維持しようとする力と言えばいいかもしれない。変異は異質と同値であり、排除の対象でしかない。
2. 他の組織との競争
進化的安定戦略(ESS)の評価は常に相対的になされる。環境が変われば、生き残るために取るための戦略も変わる。
たとえば、生態ピラミッドのある段階において複数の種が競争的ならば、とるべき戦略は目まぐるしく変わるはずだ。ある種がある一時期においてもっとも最適な戦略をとったとしても、次の瞬間にほかの種がより最適な戦略を見出したなら、前者は滅び去るかもしれない。その場合、それらの種は互いに競い合い「赤の女王」状態になる。
戦略を変えるということは、個々の変異つまり組織内の異分子を認めることでもあるので、同一性を保持する力は弱まった状態でなければならない。
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要は、①ある程度の同一性を保とうとしながら、②常に他と生存戦略を争っているのが組織であり種である。競争的である場合は同一性の保持(秩序の維持)に割かれるエネルギーは少なくなるが、平和(?)であれば同一性の保持により大きなエネルギーが割かれる。
人間が進化をやめているというのなら、②より①へ力の天秤が傾いているのだろう。要は、直接自らを脅かす競合的な種がおらず、変異は異質なものとして排除される、極めて安定的な状態にある。(何万年も同じ姿をとどめているシーラカンスのようなものか)
加えて、人間は「科学力」で多少の環境の変化に耐えうるから、なおさら変わる意味がない。だから、もう人間は進化しない(変わらない)のかもしれない。まぁ、それはそれで別に悪いことじゃないし。
強いて言えば、自慢の「科学力」が暴走して、環境をむちゃくちゃにした挙句、科学力自体も失ってしまう…なんて事態だけが心配かな。また、いろいろ進化する(≒淘汰される)面倒な日々に逆戻りというわけだ。
P.S.
メタ規範ゲーム理論で検索したら、恩師の論文が。元気にしてはるんかなぁ…
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