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経済学部生は読んじゃいけない本。

アゴラ – 言論プラットフォーム <http://agora-web.jp/>でご活躍中の安富先生の本。本屋で見かけたので買ってしまった。

とても面白かったが、経済学部生ならば読まない方がいい。
講義がとても辛くなる。知らない方が、ダマされた方が幸せであることはよくある。
けれど、ひととおり勉強し終わった人は必ず読んで欲しいと思う。
経済学だけでなく、近代的理性…とでもいうのかな、それがハマってしまった問題をえぐりだしていて、だいぶ考えさせられた。

最初の方は、経済学の前提・基礎の脆弱性について。
よくある批判(とはいえ、内容は過激。相対性理論とか熱力学に反するとか!…ふっかけ過ぎだと思うが、まぁ、その通りかもね)だけど、途中からは<選択>という行為そのものに対しての批判になり、最後には孔子さままで飛び出してちょっとびっくりした。こんなことまでは考えたことがなかった。

ただ、僕も学部生の頃は、先生に似た違和感を経済学に持っていて、マルチエージェントモデルのゲーム論なんかに興味があった。くりかえし囚人のジレンマゲームやメタ規範ゲームで見られる維持された協力関係、それこそが創発された制度・システム・規範でそれが組織の分析に役立てられるんじゃないかな、と思っていた。けれど、それに対しても批判が行われていて、その現象は"協同"であり"創発"ではないという。このあたりの認識は、正直身をもって理解はしていないと思うけれど、頭の片隅に置いておこうと思う。

また、ビオ経済学とネクロ経済学の議論もわたすはついていけてはいない。手続き的計算と創発的計算の意味の違いはよくわかったけど、いかに創発的な計算もひとつのチューリング・マシン上に実装できるのではないかと思う。その点では、双方にそんなに大きな違いはないような気もする。ただ、創発的計算の中身は、すでに"アルゴリズム"とはすでに呼べない形かもしれな。互いにコードを書き換えあう、無数のモジュールなどを想像していっているのだけど。

また数年後読んでみないと、たぶん意味は実感できないかな。

学生当時、ご本人の話を聞けるチャンスがあったにもかかわらず、わたすは結局無駄にした。タイムマシンがあるなら、今すぐ10年前に戻りたい…orz

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