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思考停止社会…か。

SMAPの草彅剛氏が逮捕され、テレビ局は彼を番組やCMから外すなどの対応に大わらわだ。…こうした番組の内容と無関係な事件で放送を「自粛」する習慣は、昔はなかった。…この種の自粛には明確な基準もなく、「うちだけ突出するのはまずい」という事なかれ主義で、過剰反応が連鎖する。差別語などと同じく、サラリーマンが自分の頭で考えるのをやめて「コンプライアンス」に過敏になった「思考停止社会」の象徴だ。

「自粛」という思考停止 – 池田信夫 blog

これからの話自体は、つよぽんの話とまったく関係がない。けれど、根っこのところで関連はしていると思う。

「レッドクリフ」を見た日、宇宙戦士氏とぬらりひょん氏とでベトナム料理を食った。その時、"会社のデータを家に持ち帰るか?"という話になった。僕は必要であれば持ち帰る。もちろん、社外秘・部外秘のものは脳みそだけにとどめておくけど。家でネタ探しもするし、記事の構成ぐらいは考えて書いてしまったりもする。家の方が落ち着くから、作業も早い気がする(ただし、作業が不正確にはなりがちだw)。

そんな話をすると、彼らは笑うのだ。今日日そんな会社はあり得ない、と。
大企業&官庁に勤めていることもあり、「コンプライアンス」とやらが徹底しているのだろう。

実際、いろいろ聞くと大変らしい。
飲み会でかばんを忘れただけで社員総出のローラー作戦が展開されたり(キビしい規則のおかげで会社から持ち出せないはずがないのに、なぜそうするのかは知らない)、やたらムズかしくて不便なログインシステム・セキュリティシステムが実装されていたり。

でも、それでいいのかという気がするんだよな。
結局、そこまでガチガチに固めたとしても、情報の流出・盗難は後を絶たないわけだ。それに引き替え、どれほど作業効率が犠牲にされているんだろう。

たとえば、宇宙戦士なんかコンピュータ関係では僕のお師匠さまみたいなもので、当然そのあたりのリテラシーも十二分に備えている。また、会社への忠誠心、道徳意識についてもまったく問題がない。彼にわざわざ小難しい小手先のシステムをはめる必要ってあるんだろうか。壮大な無駄使いな気がするし、実際単なる体裁にすぎない。

そこで思いついたのが、「管理のマニュアル化」だ。
宇宙戦士にはこんなシステム必要ない。けれど、彼の上司、社員としての彼には必要なんだ。システムがあることによって、実際はどうであれ、上司は"情報漏洩"を心配しなくて済む。それに、システムがあることによって顧客に「うちは情報漏洩に対する対策を講じています」という信号を発せられる。会社としては顧客に言い訳が立つし、上司にとっては形式的な規則さえ順守すれば職務上の義務を果たしたことになる。

"情報漏洩"という不測の事態に対するキマリや対策を事前に講じておくことで、事後の責任逃れを図っているというわけだ。

ここまで書いていて「それはそれで大事かな」という気がしないでもない。超巨大組織を維持するためには、結構効率的だ。それでも、それでいいのかなぁ…と思わないでもない。

情報漏洩したけど、マニュアルを破ったのはあくまで部下です
- 原因は上司が部下を侮辱したせいなのだけどそれは秘密><

新しい便利なサービスを使ってみたら情報漏洩しました
- だってマニュアルにないんだもん><

いつまでたってもフロッピーディスクで情報を交換している
- だってマニュアルにそう書いてあるんだもん><

なんちゃって管理社員が増える
- だって職務の中身はマニュアル化されてるもん><(サルでもできる!

とりあえず、うちもセキュリティシステム入れてみるか!
- 隣の大企業も導入してるもんね><(意味は理解してないけど!

循環史観論者ではないけれど、

(規模の経済による)組織の巨大化 → 形式化・官僚化 → 組織の崩壊

というサイクルは確かにあるような気がする。

集団のニーズに応えて発生した自生的秩序と、それをマネしたにすぎない形式主義は区別したほうがいい。それには、「小国寡民」 – 小さい組織ほど善き秩序を維持した理想状態を得やすい。なるべく、組織をコンパクトにし、法でなくその運用、基礎となる知識・道徳の育成にもリソースを割くべきだと思うな。

マニュアル化して安心する「思考停止社会」とは、「形式化社会」ってことなんだろうな。

p.s.
結局、つよぽんの話とは全く関係がなかった!

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