- 2009-06-30 (火) 1:24
- 今日の名言
そん時、俺はもう泣きはしなかった
ヤツのことを15年考えて
肉体の生き死には問題じゃねェと気がついていた戦士に大切なのは魂
そのありかだ
『ヴィンランド・サガ』第6巻
ユウリ氏に昔教えてもらってから読んでるのだけど、知らんうちに7巻が出ていた。
[今日の名言] 「逸材だからサ」 – www.be-styles.jp
『ヴィンランド・サーガ』は『プラネテス』で有名な幸村誠さんの作。個人的な思い入れだけど、幸村さんの描く「愛」は結構好きだ。さわやかで前向きなイメージがある。
たとえば、『プラネテス』で描いた愛は、ずばり「ボーダレス」だった。
宇宙と地球の"間"なんて実は存在しない(by ユーリ・ミハイロコフ)のと同じように、人間にも本当は"境界"なんてない。ハチマキのように"つながり"に気付けたり、タナベのように他人の心の壁をぶち抜く破壊力をもっていたり、ノノちゃんみたいに"国境って何?"といえるぐらい無邪気ならば、いつだって人間は人間を愛していられる。そして、ヒトというものは「愛することだけはやめられない」。差別や偏見を生む一方で、ヒトはつながらずにはいられない。それを素直に認めれば、いつだって「愛」はそこにある。
――というのが、僕のあの作品に対する解釈。
う”ぁいきんぐのおはなし – www.be-styles.jp
『ヴィンランド・サガ』でも、多分主題は「愛」。でも、『プラネテス』とは少し様相が違う。
第6巻は、トルケルが真の戦士の話を語り、王子さまが呑んだくれ坊主の説教で愛に目覚めるという話。そこでひとつの答えが出たのかなぁーとおもっていたら、第7巻ではすっかり逞しくなった王子様がいろいろ暴走している。どうやら、王子様はプラネテスで言えば「ブラック・ハチマキ」状態。顔からは無邪気さが消え、冷酷極まりなく、使命感で自分に殻を作っているようにも見える。もちろんそのままで終わろうはずもなく、運命が二転三転、もう一皮二皮向けていきそうな感じ。ますます気が抜けなくなってきますタ。
そして、もうひとつのテーマ、理想郷「ヴィンランド」。王子が「この世に理想郷を築いてやる」的な発言をしているのが、「ヴィンランド」を示唆しているのかどうか。そもそも、ブラック化した王子様の行く先に理想郷はあるのか。王子様はアシェラッドにとってのアルトリウス(アーサー王)になれるのか。そして、王子様に主人公の座を奪われそうなトルフィンが、真の戦士のあり方に気がつくときはくるのか?w
個人的には第6巻のトルケルの言葉は好きです。
ヤツ(トルフィンの父・トールズ)のことを15年考えて
肉体の生き死には問題じゃねェと気がついていた
戦士に大切なのは魂
そのありかだ
魂のありか。それが問題だ。――どうやってこの問題に決着をつけるのか、結構楽しみデスよ。
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