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過程より結果。というより、過程も結果も。

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日本の労働生産性は低い。特に、非製造業においてそれは顕著であるらしい。上のグラフは2005年におけるOECD加盟国の労働生産性を比較したもの。コレを見る限りでは日本は平均的な労働生産性だが……

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その多くは製造業に負ってるんだよね。(製造業も2007年では12位に後退)

なにしてんの、非製造業。ってか、オレもなんだけど。

最近夙に思うんだけど、職場にムダが多い。ちょっとしたマネージメントで改善できることを努力で無理やりカバーしている感じ。アホらしい。

ぶっちゃけた話、日本では結果よりも過程が重要視されすぎなのだ。しかも、その過程というのは個々の「頑張り」「努力」で図られるそれであって、機転を利かせたスマートな解決、システム改善による省力化、そういうものではない。

よく PC Watch なんかで、「このプロダクトにはこんな理念が!哲学が!技術が!こだわりが!」という記事を見かけるけど、日本人はそういうのをありがたがりすぎだと思う。要はそのプロダクトが使えるか使えないか、魅力的か魅力的でないかが問題であって、中のヒトのこだわりなんてどうでもいい。もちろん、コダワリのあるプロダクトには魅力が宿るからまったく無意味ではない。むしろ、魅力の源として基礎として非常に大事だ。けれど、買う人の大半はコダワリに金を払うのではなく、コダワリからくる魅力に金を出すのだ。アウトプットがなければ評価はされない。

非製造業だって、コダワリは大事だ。でも、コダワリが足かせになることがある。

収穫逓減の法則にしたがい、仕事の完成度を高めるにつれ、加速度的に必要な労力が増えていく。60%を70%にする労力は、0%を60%にする労力に匹敵する。70%を80%にする労力は、0%を70%までに仕上げる労力に匹敵する。

経済学では1単位の収穫を得るために必要な追加コストを限界費用という。職人だったらそれを無視してひたすら完成度を目指すべきだ。けれど、ほとんどの人間は職人ではない。

たとえば、ウチの職場はあまり人間がいないが、その場合は人一人がやる仕事、人一人のアウトプットやカバーする仕事の範囲を極力大きくしていかなければならない。ならば、仕事の完成度に対する判断・労働資源の配分計画も、個人の能力のウチだと思う(もしくは、それができない個人に上司が配分計画を示してあげてもいい。上司の仕事は突き詰めればそれだろ?)。それが職人と会社人の違いなんだと思うんだよね。

労働生産性 = 個々の技術向上による労働生産性 + 人的リソースの配分計画による労働生産性(さまざまな次元(個人、企業、国家)での最適資源配分)

長期的にはクオリティを高レベルで維持したほうがいい。しかし、労力を一部へ集中して特定の仕事のクオリティを向上させると、仕事全体のカバー率は下がる。結局、全体の平均としてはクオリティ水準が下がっているかもしれない。人的リソースは限られている。ならば、それを最大化する資源配分計画があっていい。日本の場合は、その計画の部分が弱く、個々のの生産性向上しか考えない。

ぶっちゃけね、頑張っただけで褒められるなんて小学生までの話だろ。結果がすべて…とはいわんが、結果の伴わない努力なんて意味はないし、周りにとっても暑苦しいし、自分も必要以上の努力を強いられているようで息苦しい。そして、仕事全体のカバー率を狭めている分、他人への負担を増やしているのに、本人は気付いていなかったりする。キツいことを言うが、職場で過労死がでるのならば、同僚であるあなたにも責任がないとはいえない(もちろん、人的資源の予算制約に無理があったのかもしれないし、労働の配分計画ができない上司の責任も大きいだろうが)。

結果的には、頑張りのほとんどが見える成果として結実せずに、無駄にされてしまっているのはもったいない。もちろん、見えない成果だって長期的には大切なんだけど、"長期的にはわれわれは死んでいる"んだよ。だったら、バランスとろうぜ。MOTTAINAIよ。

あと最後に。
個々の技術向上による労働生産性ではない、人的リソースの配分計画に関わる労働生産性は、諸国民の経済合理性に依存しているように思う。そしてその一部は経済学(経営学ではなくて)を学ぶことで開発することができると思っている。規範・慣習による非理性的な思い込みからヒトを解放すれば、もっと豊かに暮らせるのではないだろうか。

ちなみに、今の職場は直属の上司さまのおかげで多少改善傾向にあるので少し嬉しい。もっともっと楽して儲けて、楽になった分自分の能力開発に使いたいって思うんですよ。

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