- 2009-08-06 (木) 23:46
- 独り言
最近、倫理・イデオロギー的なものに興味が芽生えて、いろいろ考えることが多いんだが、この「幸福実現党」は何を目指しているのかさっぱりわからなかった。右?左?保守的?リベラル?干渉主義?不干渉主義?
…と感じていたんだけど、良く考えればそうでもない気がしてきた。全体的に見れば、僕自身が投票することは絶対にないと思うが、一理はある気がする。
△~○相続税・贈与税撤廃は、「欧米では相続税廃止の流れ、金融資産の海外流失が心配」という懸念からか?
僕は、生まれながらにしての不平等に反対するという意味、そして、持てる者がさらに持ち、格差が広がりやがて階級化するという意味で、相続税・贈与税は100%でいいじゃん!と思っちゃったりもするけど、課税の二重性(所得税→相続税で2重に)・富裕層を海外に逃がさないという意味では十分アリだな。
×~○消費税撤廃。これは、(たまたま運が悪くて失職という憂き目にあったかわいそうな) 失業者からも搾り取る、経済の循環を妨げるといった面を良くないものとしてとらえているのだろう。
ただし、これらは減税によって景気が上向くことが必須条件だ。減税によって12兆円失われても、経済成長4%が続けば4年でペイするらしいけれど、そうそううまくいくかな。外需依存体質の日本において、国際的な経済環境が良くならないことには出口が見つからないということもありうる。
◎北朝鮮の拉致被害問題・核問題に取り組むということは、人道を愛するという点では評価できる。しかし、それはたぶんどの政党が政権をとっても行うべき課題として、政治家の間で共有されているはずだと思う、思いたい。なので、特にこれが幸福実現党を選ぶ指針にはなりえない。
×積極的な人口増加政策。移民受け入れ・帰化推進などによって人口を増やし、人口を3億人、GDPを世界一に。その過程で、年金問題や財政赤字はほぼ確実に克服できる、らしい。移民受け入れ・帰化推進は歴史的に困難を伴うことがみてとれるが、この点に関してはどうなのだろうか。経済的な格差、文化摩擦、いろいろと問題は山積している。
また、人口の増加は単純労働の賃金を(一時的に)著しく下げる、もしくは失業率が(一時的に)増加させるだろう。単純に言えば、労働供給が増えるので、労賃は下がる。技術革新、内需の拡大によって何10年といった長期的スパンでみればいずれ解消するだろうが、その間に政治的な軋轢、ぶっちゃければ内乱に近いものだってありうる。
正直なところ「移民受け入れ→政治不安→結局、移民排斥」というシナリオだけは避けてほしい。それに対する対策が示されているのならば、必ずしも悪い考えではないと思うのだが……
もし、人口増加策 → 一時的な失業・賃金の低下 をみこしての「消費税撤廃」、さらに「相続税廃止」で資本を持つ富裕者もがっちり日本につなぎとめるろいう策だと言うのならば、なるほど見事だ。失業者から無理やり税をとるより、いっそのこと撤廃して経済的な均衡の調整過程を早める、しかもなるべく高い水準で。それは、もしかしたら悪い話ではない。問題は、「さてはてうまくいくかな?」というところ。移民で一時的に年金問題を解消しても、その移民の子供も年金をちゃんと受け取れるのだろうか?
おそらく、結果的に(日本国民の中での比較として)移民は経済的に恵まれないだろう。けれど、移民のもとの生活水準が低ければ、絶対的な水準としては向上するので満足するかもしれない。すると、不満に思うのは移民に職と賃金を分け取りされた格好の、比較的めぐまれない日本人ということになる。最初から雇用に恵まれなかった若者や、途中で雇用から外された高齢層といった人間だ。ドイツで言えば、ネオナチに走ってしまう層ですな。…と暗い方にしか想像がいかないのだけど、はてさて、どうなるんだろ。
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もっとも、この党の最大の問題は、それを率いる人間がうさん臭すぎることなのだけど。
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