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[メモ] 英雄的な立法者と型としての政体論

人々の間には三種類の統治がある。絶対君主政、貴族政および民主政である。これらすべてにはそれぞれに特有の利点と不都合があり、あなた方の祖先の経験と知恵が、行為を混合して、この王国に(人間の慎慮が考案できる限り)これら三種類すべての利点を与え、どの一つの不都合もなしにするように、この王国を形成したのである。それはバランスが三身分の間でよくとれている限りであり、三種類が共同してそれぞれ固有の水路を走り(両側の牧草地に生気と肥沃さをもたらしながら)、いずれかがどこかで氾濫しても洪水や浸水を引き起こさない限りである。絶対君主政の病気は専制であり、貴族政の病気は党争と分裂、民主政の病気は暴動、暴力、放縦である。君主制の利点は一人の頭のもとに国民を結束させて海外からの侵略と国内の蜂起に抗することである。貴族政の利点は、公共の利益のために国家の最も有能な人々が結合して協議することである。民主政の利点は自由であり、自由がもたらす勇気と勤労である。

『両院の十九箇条への陛下の回答』


アリストテレスによる政体分類

支配者の数 アナロジー

「徳」

「堕落」

一人 父と息子

王政(Monarchy)

専制・僭主制(Tyranity)

少数 夫と妻

貴族政(Aristocracy)

寡頭制(Oligarchy)

多数 兄と弟

国制(Politia)

民主制(Democracy)

(( 「徳」のある政体であれば、価値基準上の優劣はない。 ))

ポリュビオスによる政体循環論

→ 王政 →(腐敗)→ 僭主制 →(打倒)→ 貴族政 →(腐敗)→ 寡頭制 →(打倒)→ 国制 →(腐敗)→ 民主制 →(打倒)→ 王政 → …

混合政体論

ヴェネツィア共和国の混合政体。統領は王政、貴族評議会は貴族政、大評議会は国制の機能を担っており、互いの相互牽制で腐敗を防ぐ。

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「誇るべき英雄的な立法者を一人ももたず、いかなる深刻な政治的危機の記憶も留めていない」…となると、「どのようにして市民団が自らを完全なものにすることができることができたのか」を説明するのが困難になる。

→ マキャベリの市民武装論 ?

共和国、諸々諸制度はどこから由来したのだろうか。無(0)から有(1)へ移行する場合には、どのような原理があるのだろうか(または、ないのだろうか)。あるものを静態的に分析するだけでなく、そこへいたる動態分析が必要なのではないだろうか。

  • 民衆(popolari): 職業が貧しく貧困がはなはだしいがために、いかなる市民権も認められない
  • 市民(cittadini): 家柄や職業によって<祖国 (partia) >の息子の地位に就くのに十分な名声と富を与えられたもの
  • 貴紳(gentiluomini): 真に都市と国家に所属するもの

ヴェネツィアでは1297年にヴェネツィアの「評議会」が閉ざされて、その資格が世襲制となり、新しい貴紳がほとんどつくられなくなった。(しかし、その令名はまずます高まった → 「ヴェネツィア神話」

習慣によって正当化しうるが、説明のつかない政治現象が存在する。もしわたしたちが、1297年に評議会が閉ざされたことの機会も原因も原理も知らないとすれば、この法令もそうした現象の一つになる危険性がある。(P.240)

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