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ちょっと思い出したので。

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Mother hippo and calf on Flickr – Photo Sharing!

月並み?だが、自分が養子だった事。
高校の修学旅行でパスポートが必要になり、戸籍謄本を取った時に愕然とした。
その日は何も手に付かず、夕飯で両親が揃った時、思い切って問いただした。

今日が両親の結婚記念日だったので、ふと思い出した。:アルファルファモザイク

思い出話。

僕の場合は、まぁ、ぶっちゃけていうと、とーちゃんがいずこかで作ってきた子供なので、いまのかーちゃんは継母ということになる。

それに関する思い出で一番古いのは、幼稚園ころだったか。
夕日が刺す二段ベッドの下で、弟1号が体育座りでべそをかいていた。僕はなにがあったんだろう、と思って隣に座って慰めた。すると、ヤツはいうのだ。「ママって、ほんとのママちゃうよな」ちょっと、個人的には衝撃的だった。確かに、思い返せば、あからさまに兄弟妹の下二人と上二人は扱いが違うことがないとは言えなかった。僕は、「あぁ、なるほど。」と思った。僕は昔からのんびりした子だったので、そういうことに関してすら鈍感だった。

そのあと、弟一号は中学ぐらいにぐれた時期があった。ヤツは敏感で、そういうのに耐えられなかったんだろう。僕は鈍感だったので平気だった。
しかも鈍感すぎた。

それというのも、いつだったかな、小学校のころだったか。
「自分が赤ん坊だったころの様子をお母さんに聞いて、教室で発表する」という授業があった。だれだって、そういう授業は受けたんじゃないかな。ある種の人間には、とっても残酷なことだと思うよ。

でも、僕にとってはそうではなかった。なにしろ、鈍感なので。だいたい、僕は継子だってことなんか、すっかり忘れてしまっていたのだ。その調子で、フツーにかあちゃんを捕まえて、「俺の赤ちゃんの頃ってどんなだった?」と聞いた。

すると、おかんはするするっと「○×時ぐらいに生まれてねぇ」「体重が○×kgででかかったよー」「パパにそっくりでくそわろたw[1] 」と、いろいろと答えてくれたと思う。僕はフムフムーと、ノートにメモを取った…が、いまでは全然覚えていない。

その夜、寝る前に、自分がなんであるかをふと思い出した。
壁に頭がんがんぶつけて、声を出さずに自分を罵りましたさ。
なんちゅーこと、聞いとるねん。俺は最悪なヤツだー!と、心底思った。
母親にウソをつかせたと思った。
そして、ぼーっと、うちのおかんはどういう神経で"でまかせ"を平気でずらずらーっと並べたのだろう、と考えた。結構夜通し考えた。計り知れないばばぁだ、と思った。

ぶっちゃけた話、うちのおかんは聖人君子ではない。弟一号が敏感に感じ取ったように、昔は実際に差別もした。「にんじん物語」に自分をダブらせるまではいかなかったけど、あの本が嫌いだったのは、主人公の生活が妙にリアルでやりきれなかったからかもしれない、と今では思う。たぶん、僕や弟一号だけでなく、本人もいろいろ悩んだんじゃないかな。自分が腹を痛めたわけでもないガキが二人、どうやって接すればいいのかと思うよ。

けれど、ある時期を境に、おかんはだんだんバカになってきた。

僕が高校のころには、もう単なるアホだった。
僕が生意気を言うと飛び蹴りするし、台所でおとんの愚痴を聞いてあげているとそのまま酔っぱらって泣いたりするし、創価学会にも入るし、マルチ商法的なことにはまりかけて俺と弟妹にさんざん説教されたりするようになった。

けれど、多分それはおかんなりの問題解消だったと思う。子供たちと同じ輪に入って、母親というより姐さんぶるようになった。弟一号も、いつのまにか反発する気もなくなったみたいで、今ではほっぺたぐにぐにしたり、首を絞められる仲になっている。僕はというと、たまにサシで居酒屋で酒を呑んでいる。連れて行かないと、ケツを蹴られるので。

僕が、おかんの本当の子じゃないと正式に教えられたのは、18歳のころだ。
親父がやたら真面目そうな顔をして、おかんを後ろに立たせて、自分は椅子に座り、俺を真向いの椅子に座らせた。そして、実はこうこう、云々。

僕は言ってやった。「ぇ?何をいまさら?知ってたよ?」親父は拍子抜けした顔で、「そうか」とだけ言った。おかんはそそくさと台所へ逃げた。ちょっと背中が笑っていた気がする。

おわり。

~・~・~・~・~

僕も修学旅行のパスポートを取得するとき、自分の戸籍謄本を初めてみた。当然、実の母親の名前も見たはずだけど、全く覚えてねぇwww……それはそれでどーなんだとも思う。

  1. 実際にソックリである (*)

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