- 2010-05-02 (日) 21:45
- Review
根井先生の本だから買った。考え方には必ずしも同調しないけれど、まぁ、なんというか放っておけない感じで毎回買っている。別に、印税を先生の健康維持の足しにして欲しいというわけではないんだけれどw
プロローグを読んだときは、正直かんなりがっかりした。買って損をしたとさえ思った。カンティヨンを知ってしまえば、ケネーは過大評価過ぎると思っても仕方ない。でも、それは単なる早とちりで、以降の章は結構面白い。数式も多少出てくるけど、そんなに難しくはない。むしろ、いくつかの議論に関しては、数式の方がわかりやすい。
- 第1章 経済循環の発見
- 第2章 価値と分配の理論
- 第3章 ケインズ革命
- 第4章 多様なケインジアン
- 第5章 制度主義の展開
章立てのどおり、ケインズや非主流派経済学に重心がよりすぎている嫌いはあるけれど、テーマ別、しかも、主流派経済学が取り扱わないテーマにそった展開なのだから、それはそれでいいと思う。
ハロッドに関しては発見だった。スラッファについては、思想地図での"位置"を確定してもらった感じ。でも、本書ではよくわからなかったので、他にも読む必要があるだろう。あと付け加えるならば、補説がいい出来なんじゃないかと思う。買ってよかったと思った。


