- 2010-05-15 (土) 19:11
- Review
- 著者/訳者:山辺 規子
- 出版社:白水社( 2009-04 )
- 単行本:325 ページ
- ISBN-10 : 4560721025
- ISBN-13 : 9784560721025
- 定価:¥ 1,365
早く書かないと、感想を忘れてしまいそうだ! たぶん、1週間前ぐらいに読み終えた。
日本では、ノルマン人の歴史にフォーカスを当てた書籍は少ないように思う。本書ではおもに、ノルマンディ公領の成立、ウィリアム征服王によるイングランド制覇、ロベール・ギスカール(ロベルト・ギスカルト)と南イタリア、ロジェールが打ち立てたシチリア王国などを扱っている。これらの通史を知りたいという人にはオススメじゃないかな。
ただ、ちょっと駆け足気味。
すくなくとも、世界史の大まかな知識と、とくにフランス・イタリアの多少の地理的な知識がないと、単なる人物と出来事の羅列に感じて、ツライかも知れない。僕は南伊のチリが少しあやふやだったので、だいぶ復習をするハメになった。カプアは脛で、プーリアはカカトなんだよ?w 歴史面では、直前にビザンチンものを読んでいたおかげで、だいぶ記憶が修復されており、サクサク読めた。ノルマンから読むと、アレクシオスが完全にヘタレ系なのが面白い。
ノルマン人といえば戦士のイメージ[1] だけど、本書を読めばそれだけじゃないのが分かる。特に南伊でのノルマン人は、欧州キリスト教文明とアフリカ・イスラム教文明をつなぎ、独特の文化を育んだらしい。ちょっと中世シチリア史にも興味が湧いてきたかも?
最近、『ヴィンランド・サガ』というヴァイキングの漫画があり、クヌート大王を扱っている。ただし、残念ながら本書では扱っておらず、ウィリアム征服王の家系図の端に少しあらわれるに過ぎない。結構面白いのでオススメ!
- ロベール・ギスカールなんかはそのまんまだけど! (*)
- Newer: [メモ] 「体制」について。
- Older: Blockquote を HTML5 っぽく整形



