- 2010-06-03 (木) 1:15
- 気になるNews
理想主義がいつも敗北するのは、ひとつの理想がみんなに共有され得ないからじゃないかな。理想主義者がいつも敗北するのは、だいたいモノゴトの見方が近視眼的で、相手のことを考えずに目標へ突っ込んでいってしまうからだ。逆に、「武装せる預言者」[1] は成功する。
鳩山さん自体は、きっといいヒトなんだろうと思う。ただ、他の人に強烈に反対されて自分のやりたい事を引っ込めた経験が、これまで殆どなかったんじゃないかな。これは想像に過ぎないけれど、本人の知らないうちに、周りの人がいろいろ譲歩してくれていたのではないだろうか。
普通の人だと、他人とのしがらみがあって簡単には自分の思い通りにならない経験はザラにあって、建前と本音を使い分けたり、名をとらせて実をとったり、年を経るにつれてスレた「オトナ」になっていくものだけど、このヒトは妙にそういうところがない気がする。
将棋には「三手の読み」という言葉がある。
自分がこうする、当然相手はこう応じる、だったら自分はああする。そうした"戦略的思考(相手の反応を考慮に入れた上でさらなる反応を考える)"が将棋の基本だというのだ。
政治家でもそれは同じじゃないかな。確かに、政治家は自分の考え(理念)をオープンにしなければならない。けれど、"手"のうちまで明かす必要はない。相手が指す前に「次は飛車を動かすからな!」などと着手を宣言する棋士だっていないだろう。左派と呼ばれるヒトには少なからずそういった傾向があるものだと思うけれど、この人は特にその傾向があり、政治家には絶対向かない人だと思う。
ともあれ、お疲れ様。
- 「武装せる預言者は、みな勝利を収め、非武装のままの預言者は、みな滅びる。なぜなら、民衆の気分は変わりやすく、言葉での説得では従いてこさせることができなくなったときは、力でもってそれをさせる必要があるからだ。」 (*)

