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経済学

コンビニのレジにおけるパレート原理と公平性

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ふつうに都会で生活してて、たとえばコンビニでレジが3人並んでたとしますよね。で、自分が4人目に並んだとして、欲しいのがタバコ1個だったとする。このときに「タバコ1個ですぐ終わるんだから、さっさと自分のほう片付けれ」って思う人って、わりと少数派だと思うんです。

レジの順番守れないおっさんたち – G.A.W.

僕も「ちゃんと並ぶのがふつうだし、そうすべき」だと思っていたので、これに異を唱えた piro さんの意見が新鮮だった。

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経済成長は偏在する?

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「0%成長 = 2%失業」というのは、はっきりいって甘いと経済人としての私は感じる。なぜなら現在は「2%成長でも10%失業でおかしくない」時代なのだ。なぜそうかといえば、著者もうすうす気がついている。成長のルールが変わったからだ。

かつて2%経済成長というのは、全員の経済が2%成長した結果もたらされるものだった。今や違う。10人のうちたった一人が20%経済成長し、残りが頭打ちというのが現代的経済成長というものであり、実はそれすら甘く、100人のうちたった一人が10倍成長し、90人はマイナス1%成長し、そして9人はマイナス68%成長した結果平均で2%成長という姿の方が近いのだ。

404 Blog Not Found:一票はこれを一読してから – 書評 – 脱貧困の経済学

何でもないところなんだけど、なぜかとても気になった。“かつて2%経済成長というのは、全員の経済が2%成長した結果もたらされるものだった。”――ぶっちゃけ、そんな時代なんて過去にはなかったはず。

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協調と疑心暗鬼

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ゲーム理論というと、囚人のジレンマぐらいは知っている人が多いだろう。これは図のように、2人のプレイヤーが協力(C)するほうが裏切る(D)より望ましいのだが、合理的に行動すると両方とも裏切ることがナッシュ均衡になるゲームだ。

このパラドックスは、1回限りのゲームを考えるかぎり避けることができないが、ゲームが無限回くり返されるとすると、避ける方法がある。プレイヤーAが一方的に裏切ることによって得られる一時的利益は3だが、2回目のゲームからは相手のプレイヤーBも頭にきて裏切ると、両方とも利得は1になるから、プレイヤーAの長期的利益は3+1+1+・・・。これに対して両方が協力することによる長期的利益は2+2+2+・・・となり、3回以上ゲームが続くなら協力した方が得になる。

[中級経済学事典] 長期的関係と戦略的行動 – 池田信夫 blog

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経済史も結構面白い。

経済の文明史 (ちくま学芸文庫) 経済の文明史 (ちくま学芸文庫)
原著:Karl Polanyi
参考価格:¥1,470
価格:¥1,470
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10万年の世界経済史 上 10万年の世界経済史 上
翻訳:久保 恵美子
参考価格:¥2,520
価格:¥2,520
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たまたま最近この2冊(「10万年」は下巻もあるので3冊)を読んだ。関連があるようなないような。

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黄昏を前に1日を振り返る、これも一興。

根井先生には大学時代のサークルの部長がゼミ生だったという繋がりで、ちょっと親近感が沸いてしまうのですが、それはさておいて案外おもしろかった。案外といっては失礼だけど、学生時代は「根井先生がなんか言ってるw」というのがひとつのジョークだったのが印象的で、どんな本を読んでも"案外"という形容詞を付けてしまうのだな。まぁ、ゆがんだ愛情表現ということで。

「市場主義のたそがれ」という題名とは裏腹、別に感情的な批判書というわけでもなく、淡々とした・それでいてヴィヴィッドなミルトン・フリードマンの伝記になっている。特に、章末に設けられたコラムはおもしろくて、当時のシカゴ大学の雰囲気が匂ってくるようだ。ただ、全体のボリュームとしては軽い。

結局、”市場主義”の成果ってなんだったんだろうか。多分、それは経済学を科学たらしめようと規範性をそぎ落としたことで、おかげで現代経済学はしょーもないイデオロギーからは中立的な、洗練された社会の分析ツールになり、ロビンズ以降の伝統を完成させた。

その一方で、人間社会における規範の重要性もまた明らかになったように思う。そして、実際のところ、いくら純粋に・透明にしたところで、経済学はイデオロギーとは分かちがたいことも明らかになってしまった。なにせフリードマン自体が、新自由主義の旗手でもあるわけで。

昨今の金融危機の影響で、新自由主義への風当たりは厳しいものがある。けれど、やはりツールとしての"市場主義"を下敷きにした批判は少ないように思う。結局のところ、分析ツールとセットになっていないイデオロギーは空疎なだけで、真に"市場主義"を克服しようとするのならば、代替となる分析ツールを提示しなければならない。そしてそれは、規範と人間の関係を取り込んだものになるんだろう。

おもしろい部分も多かったので、本を参照しつつ、引用も交えて書きたかったが、肝心の本を宇宙戦士に押し貸ししてしまったwww

巻末の付録をもう少し読み込みたかったんだけど。まぁ、返ってくるのを待とう。

古典は……眠くなるんだよね!

経済学の名著30 (ちくま新書 785)
松原 隆一郎
筑摩書房 ( 2009-05 )
ISBN: 9784480064912
おすすめ度:アマゾンおすすめ度

あんまり期待せずに買ったが、結構おもしろかった。おすすめ。

個人的にはハイエクをリベラリズム寄りに解釈して新自由主義に対抗させている感があったことに違和感を持ったが、それもひとつのものの見方かなとは思う。とはいえ、新自由主義を貶めすぎだとは感じた。倫理のない経済学が危険なのと同じように、理論に欠ける経済学も無意味だ。やはり理性的思考の基礎として自由主義経済学は重要だと思う。もちろん、欠点は十分知った上で。

まぁ、それはともかく、古典と古典の関係にも目が配られているので、全体的な経済学の流れも把握できていい。これは個人的な感想だけど、結局今もってスミスの二つの顔(自由主義的側面+倫理的共和主義的側面)を同時に扱える経済学的見解というのはない。というより、むしろ諦められているのが20世紀以降の流れであるようだ。そのひとつの流れがリカードから新古典派といった主流派の流れで、もう片方が非主流派の流れなのかなと思う。

ちなみに、あげられた30冊は以下の通り。

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営利、ネットワーク、宗教・倫理。

宗教の経済思想 (光文社新書)
保坂 俊司
光文社 ( 2006-11-16 )
ISBN: 9784334033781
おすすめ度:アマゾンおすすめ度

どーなのかな。個人的にはおもしろかった部分も多かったけど、しょっぱなのキリスト教に関する部分からしてほとんど『プロ倫』準拠。根拠の根っこからして胡散臭さが漂っているので、そのあとの章に関しても眉にツバをつけまくりながらで読んだ。

(※『プロ倫』が引く資料の恣意性・非正確性については数々の疑問が提出されている。)

この本を読んで思ったのだけど、宗教⇒経済という原因⇒結果の記述が主で、その逆についてはあまり言及がない(著者の名誉のために言うが、ないわけではなく、印象が薄いというか)。むしろ、宗教と経済は相互フィードバックの関係にあり、時代とともにお互いがお互いを変えてきたんじゃないかな。その中で、生産を重視した宗教、商業を重視した宗教は、それぞれ時代とマッチするときには経済を駆動する原動力になったし、そうでない時代には足かせとなって改革を迫られてきた。

でもさ、宗教は法律と並んで形ある規範の一部に過ぎない。関係性を論ずるのはおもしろいけれど、なるほどなーとは思っても、ごもっとも!とは思いにくいんだよね。

けれど、経済活動の根底に、宗教をはじめとする規範・倫理が横たわっているのは確かだ。そして、それは何千年とさまざまな環境によってテストされてきた判断の集合であり、僕のたかだか29年の経験と比べられないほど、確かなWisdomなんだと思う。それを無視した経済合理性など、真の経済合理性とは呼べない。

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ところで、オイラー条件って何だっけ?

途中「うげー」となる部分もあったけど、全体的な論旨としてはとてもシンプルでつい納得させられてしまう。

けれど、新古典派経済学の解釈はナタで割ったように大雑把。多くの学者さまが反発するんではないかなーと心配させられる部分もある。その割には、「完全雇用が達成されている場合は新古典派理論で万事おっけー」的な部分もあり、それでええんかいなーと思ってしまう。けれど、それもこれも、論理をスッキリ通すための方便的に読んでおけばいいんだろうね。

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クラウドコンピューティングと『資本論』

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最近よく聞く"クラウド"。

よく分かるようで、よく分からないようで、それでいて分かるようで、なんとなくスゴい気がする。「buzzword(一見専門用語のように見えるがそうではなく、明確な合意や定義のない用語)」呼ばわりされる一方で、正面から取り組んでいるベンダーからは「そんなことはない、革命的なんだ!」と持ち上げられることもしばしば。いったいどっちが正しいんだろう。

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おいでよ、みんな大好き動物魂

アニマルスピリット
ジョージ・A・アカロフ, ロバート・シラー
東洋経済新報社 ( 2009-05-29 )
ISBN: 9784492313985

率直に感想を言うならば、最初は少し"薄味"に感じられてがっかりした。この本を読んで、「なるほど!」とか思っちゃう人って、かなり悪い意味での"経済学"が病膏肓に入っている。逆に言えば、シロートが読んでもあまり意味がない本なのかもしれない。

つまり、薄味は薄味でも、実は京都の料亭の薄味なのだろう。きっちり最先端のマクロ経済学をやった上で読めば、違う文脈で読めるのかもしれない。

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